研究林フィールドを利用する上での注意事項

・林道の通行
 林道を車両で通行する際は、フィールドを管理する研究林の担当技術班で通行証と林道ゲートの鍵の交付を受けてください。通行証は車両のフロントの見えやすい場所につけ、管理作業車や他の車両および野生動物、歩行者に注意して、安全運転を心掛けてください。林道ゲートは通行のたびに必ず施錠し、無許可の後続車両が侵入しないことを確認してください。通行証と林道ゲートの鍵は使用後すみやかに返却してください。なお、林道の除雪は原則として行っていません。林内に駐車する際は、他の通行車両の妨げにならない場所に止めてください。特に、ゲート前の駐車は厳禁します。

 

・調査区の設定
 林内に調査区を設定する場合は、場所を明記した地図を利用計画書とともに提出してください。
 次のような場合は調査区の設定を許可できないこともあります。
a)他の研究目的で調査観測や森林管理が行われている場所
b)庁舎周辺や林道沿いなど日常的に保守管理作業を行っている場所
c)周辺の環境に対する影響が大きいと判断される場合
d)調査区の設定が長期間(数年以上)にわたる場合
 化学物質や危険物を使用する場合は、種類と量に拘わらず利用計画書に明記してください。調査終了後は使用済の機材やゴミ等をすみやかに撤去し、環境の保全に十分配慮してください。
 調査区の管理は原則として利用者の責任となります。
 調査区には利用代表者名と利用者コードを明記したピンクテープ等ではなく、わかりやすい標識を設置してください。

 

・動植物標本の採取
 調査研究のために研究林内で動植物を採取する場合は、種名や個体数等を利用計画書に詳しく記載してください。保存林や鳥獣保護区に指定されている箇所、魚類の採取を禁止している河川もありますので、事前に各林の担当技術班に問い合わせてください。樹木の植栽や伐採等を伴う研究の場合は事前に協議が必要になります。

 

・利用の制限
 長期的な野生動植物の研究への影響を避けるために、研究林内に外部からの動植物類や微生物を許可なく持ち込むことや、野生動物に餌を与える行為は禁止します。フィールドや施設の利用者が環境への影響、安全性、利用の目的、作業計画、許可事項などに対して重大な違反があると認めた時はただちに利用を中止していただきます。つねに適正な利用を心掛けてください。

 

・事故防止と安全の確保
 フィールドでは火気の取り扱いに十分注意し、山火事の防止に努めてください。林内には危険な場所や作業を行っている箇所などがあり、ヘルメットの着用をお願いする場合もありますので、職員の指示に従ってください。倒木、事故、火事、林道や林地の崩壊、禁止行為、不審者、危険な動物をみかけた時は、ただちに近くの職員に連絡してください。
 また、林内には危険な動植物(クマ・イノシシ・ウルシなど)が生息している場所も多いため、調査などの際は十分注意してください。


利用者はつねに事故防止に努めるとともに、保険に加入するなどの対策を講じてください。