第9回森林フィールド講座・信州編
~自然の成り立ちと山の生業~
第9回の森林フィールド講座は、開拓を免れた貴重な里山の原生疎林を有し、高冷地野菜生産地と隣接し、野生生物(被害)も多い信州大学野辺山ステーション等をフィールドに、「自然の成り立ち」から「山の生業」まで多様なフィールド科学を幅広く学び、あわせて自然、山、環境に対する理解を深めます。
フィールド初学者、森に入るのが初めてという方もだいじょうぶ。熟練したスタッフがみなさんをサポートします。
大学生・大学院生ならどなたでも参加できます。留学生も参加可能です。
講座概要
信州大学農学部附属野辺山ステーションおよび筑波大学山岳科学センター八ヶ岳・川上演習林,小川山・瑞牆山を舞台として、天然林の成り立ちから人工林の造成,里山林の利用について学びます。野辺山ステーションでは間伐と枝打ち、チェンソーを使った丸太切りと薪割りを体験します。八ヶ岳・川上演習林では森林調査を行い、冷温帯広葉樹二次林の成り立ちについて学びます。小川山・瑞牆山では天然林の観察と里山の利用について学びます。
主な実習内容は
・ガイダンス、演習林紹介
・間伐と枝打ち
・チェンソーを使った丸太切りと薪割り
・森林調査
・天然林の観察など
スケジュール
日程 2024年8月20日(火)~2024年8月23日(金)
詳細
8月20日(火)13:00 野辺山ステーション集合
実習ガイダンス、演習林紹介、地域研究、中部山岳の里山に関する講義。
8月21日(水)
野辺山ステーションにて人工林の間伐調査、間伐作業、丸太切り、薪割りを行う。
8月22日(木)
筑波大学八ヶ岳・川上演習林にて広葉樹二次林の森林調査とカラマツ人工林の観察を行う。
8月23日(金)
小川山、瑞牆山にて里山の二次林と天然林の観察を行う。
野辺山ステーションにてレポート・アンケート作成,修了式を行った後、15:00解散。
※天候等により,実習の場所・内容が変更になる可能性があります。
※台風、地震等のやむを得ない事情によって、実習中止もしくは日程変更になる可能性があります。
募集要項
日程 2024年8月20日(火)~2024年8月23日(金)
対象 全国の大学生・大学院生
定員 20名(応募多数の場合は抽選)
申込期間 2024年6月13日(木)~2024年7月16日(火)
抽選の場合、7月中に選考結果をお知らせします
参加費用 8,000円(参加期間内の食費・宿泊費が含まれます)
参加費用は当日現地にて徴収いたしますので、現金でお持ちください。
注意事項
◎風邪の症状,発熱,倦怠感など体調に異変を感じた場合は,無理をせずキャンセルしてください。(下記の◎欠席の項目をご確認ください)
◎受講前に必ず安全の手引きをご確認ください。
令和6年度安全の手引きは下記URLからご覧いただけます(PDFファイル/12,572KB)。
https://www.shinshu-u.ac.jp/faculty/agriculture/680c2d9bf1c42d3b63d1411c301ec99f.pdf
◎食事
1日目の昼食は各自で用意してください。2日~4日目の昼食はお弁当,ケータリングなどで対応いたします。2日目~4日目の朝食、1日目~3日目の夕食はこちらで準備した食材を用いて自炊します。
◎欠席について
・欠席する場合は,1週間前までに下記連絡先まで申し出てください。
参加人数に限りがあるため、受講を希望しても参加できない学生が生じるかもしれません。このため、直前になってキャンセルすることのないように、日程等をよく検討した上で申し込んでください。やむを得ず欠席する場合には、すみやかにご連絡ください。
キャンセルポリシー:実習前日および実習期間中のキャンセルについては参加費用全額を支払っていただきます。なお,台風,地震等のやむを得ない事情によって実習中止になった場合はその限りではありません。
連絡先:
北海道大学北方生物圏フィールド科学センター森林圏統括管理部
TEL 011-706-2401・3855
Email f-kyoten(at)fsc.hokudai.ac.jp
(at)を@に置き換えてください)
【服装】
長袖の作業着、登山着(上下とも)が望ましいですが、それがなければチノパンや長袖シャツを着用してください。熱中症予防の観点からツナギは不可とします。暗色のものは蜂に襲われやすいので,白っぽく明るい服を着てください。
・靴(トレッキングシューズ、安全靴、もしくは長靴)
※演習林ではレンタル用の長靴を用意しておりますが、サイズや数が足りない場合があります。なお、靴下は必ずくるぶしを覆うものを履いて下さい。
・手ぬぐいやタオル(頭に被って、ヘルメットの内帽とします)
・帽子
・雨具(上下セパレートのものを用意。レインコート、ポンチョは不可)
・滑り止め付き軍手(または作業用革手袋)
・水筒(ペットボトルでも可、2リットル程度)
・ヘッドライト
荷物はリュックサックに入れて下さい。
肩掛け鞄は両手を使えなくなるため不可とします。
【文具、その他】
方位磁石、鉛筆、消しゴム、ボールペン(赤青2色以上)、蛍光マーカー、メモ帳、ノートPC(最終日のデータ解析で使います)
【参加費用】食費、宿泊費として8,000円
※初日のガイダンス前に徴収します。なお、集合場所までの旅費は自己負担になります。
最寄りの駅はJR東日本小海線野辺山駅になります。
野辺山駅から野辺山ステーションまでは徒歩で20分ほどです。
【宿泊】信州大学農学部附属野辺山ステーション宿泊施設
野辺山ステーションは高標高のため朝夕は冷え込むので防寒着等が必要です。
男性用洗濯室・乾燥室、女性用洗濯室・乾燥室(洗剤,ハンガーはありますが、柔軟剤等はありません)が利用できます。
野辺山ステーション宿泊施設に石鹸、シャンプー、タオル等のアメニティ用品はありません。また、施設内に自動販売機はありません。アメニティ用品、常備薬等は各自ご用意ください。宿泊施設の設備については下記をご覧ください。
https://www.shinshu-u.ac.jp/faculty/agriculture/institutes/afc/nobeyama.php
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この実習は森林について興味のある初学者向けの実習です。専門的知識や技術を深めるための実習ではありませんので、予めご了承ください。
また、こちらは「公開森林実習」ではありません。「全国農学部系学部相互間における単位互換に関する協定」に参加する大学農学部系の学生は、所属大学の教務・学務担当までご確認の上「自然の成り立ちと山の生業演習」(8月20日(火)~8月23日(金))へお申し込みください。
なお、本実習(森林フィールド講座)自体に単位はありませんが、希望があれば受講証明証を発行できます。受講証明書で単位認定が可能かどうかは、所属大学の教務担当事務にお問い合わせ下さい。
申し込み・お問い合わせ
<お問い合わせ>
f-kyoten(at)fsc.hokudai.ac.jp
((at)を@に置き換えてください)
担当 久保見・中村
アクセス
○実習1~2日目、宿泊先 信州大学農学部附属野辺山ステーション
○実習3日目 筑波大学山岳科学センター八ヶ岳・川上演習林
○実習4日目 小川山・瑞牆山