7/21(日)に北海道大学と中川町との包括連携協定推進協議会の主催で、川の生き物を観察するイベントを開催し、天塩研究林 大平充助教授と中川研究林技術職員 高橋悠河が講師を務めました。
2022年に初のガサガサイベントが開催され、2023年も同様のイベントが企画されましたが、雨による増水が予想されたため中止になりました。そのため、イベントは2年ぶりとなります。
ですが、参加者は23名となり多くの皆様にご参加いただきました!ありがとうございます!
当日は曇り予報でしたが、奇跡的に晴れ間もあり、涼しい川でイベント日和でした。
朝、中川研究林学生宿舎へ集合し研究林内で注意すべき事項(マダニ、ヒグマ等)についての説明を終えたら早速現地へ向けて出発!
10分ほどで第1ガサガサポイントのサッコタン川下流へ到着!
川の生き物が良そうな場所や捕まえ方など説明した後、子供達には自由に生き物を探してもらいました。
「魚とれた!」「なんかいる!」「きゃー!石に虫いっぱいついてる!」など次々と歓声が上がり、みんな思い思いに生き物を捕まえていました。
一旦集合して観察タ~イム
ヤマメ、フクドジョウ、シマウキゴリ、ウチダザリガニ、カゲロウの幼虫、トビケラの幼虫などが捕れました。ここでは大平さんにそれぞれの生き物について解説してもらいました。
この地点からすぐ上流に50年前作られた落差工があり、それがヤマメやサケの遡上を一部阻害している要因になっています。
今回のイベントを含む水辺の小さな自然再生事業は、このような河川構造物に対して地域の住民の方がイベント参加などでできる規模の改良をし、そこに住む生き物たちの生活環境改善を主な目的としています。
川の生き物ではないですが、現地にたまたまいたアオダイショウも箱に入れて観察。
ごめんね狭いところに入れて…
観察を終えたら生き物たちをリリースして次のガサガサポイントへ!(ウチダザリガニにはかわいそうですが川の栄養になってもらいました)
第2ポイントに着いたら早速ガサガサです。
先程と同じ要領で生き物を捕まえてもらいます。
落差工を挟んで上流と下流で捕ることのできる生き物に違いが見れるのではないかという仮説のもと生き物探しをしてもらいました。
生き物を捕まえたら観察タイムです。
こちらでもヤマメ、フクドジョウ、ウチダザリガニ、カゲロウの幼虫、トビケラの幼虫が捕れ、新たにハナカジカとムカシトンボの幼虫を捕ることができました。
ただし、ヤマメは捕れはしましたが、下流よりも少ない量となりました。
時間や労力が均一ではないので確実ではありませんが、落差工によってヤマメ(サクラマス)の遡上が阻止されている可能性を
示すという体験していただけたと思います。
ハート型の石を見つけてニッコリ
こういう発見も川遊びの醍醐味ですね。
ここで本日の観察が終了、生き物をリリースして学生宿舎へ戻ります。
最後はみんなで記念撮影。
楽しく無事に帰ってこれました!
今回のイベントで楽しい夏の思い出とともに、川や生き物と人間生活との関わりを少しでも感じてもらえたなら嬉しいです。
早ければ今年度中に落差工の改良イベントを行う予定です。その際は是非ともまたご参加ください!
(中川研究林 高橋)