彫刻家の故砂澤ビッキ氏が愛したアカエゾマツを目指して歩く「ビッキの木の集い」を音威子府村のエコミュージアムおさしまセンターと共催で10月15日に開催しました。
「ビッキの木」は、中川研究林の筬島原生保存地区の入口から約2.3km進んだ林道脇にあるアカエゾマツの大木の愛称で、周辺に同種が群生せずにどっしり一本だけ立っている姿を孤高に生きてきた自分と重ねたからか、ビッキさんがとても好いていたため、生前からそう呼ばれています。
いつもは春に実施してるこのイベント、今回は紅葉シーズンの開催で、カツラの甘い香りが漂う森の中、参加者9名の皆さんと学芸員の川崎映さん、村役場スタッフとともに、ビッキの木までの道のりを歩いていきました。
植物の花が咲いていないので、解説ポイントが少なくて早く着くかもとの川崎さんの予想でしたが、熟したヤマブドウ、エゾシカの角、散乱したアカゲラの羽根、アライグマの頭骨など、道中いろいろ気になるものが出てきて、結局、時間ぎりぎりでの到着となりました。皆さん楽しんでいただけたようでよかったです。
(中川研究林 馬谷)