1月13日、森林圏ステーション雨龍研究林で「森のたんけん隊2022 冬」を開催しました。
「森のたんけん隊」は、冬休み中の小学生を対象に森の中で遊びながら 森の仕組みや生き物の営みを学び、交流を深めることを目的とした野外プログラムで、2001年から毎年この時期に行われてきました。昨年度は残念ながら中止となりましたが、今年度はコロナの感染対策を十分に行ったうえで、例年は1泊で実施するところを日帰りで開催することとなりました。
当日は、地域の小学4-6年生、合計13名が参加しました。前日が猛吹雪となり開催が心配されましたが、幌加内町母子里の研究林施設に到着した頃には雪も止み、少々寒いものの、穏やかな天候に恵まれました。午前は、かんじきを履いて、真冬の森の中で樹木の種類や特徴に関するクイズを解いて歩くプログラムです。樹木の太さや高さの計測方法も学びます。そして午後は、午前に学んだ知識・経験を活かす宝探しを行いました。研究林の職員がつくった「巻物」のヒントをもとに、子供たちは、仲間たちと協力しながら宝の場所を探しあて、2m近く積もった深い雪の中からスコップで掘り出していました。
コロナで多くのイベント活動が制限され、また家に籠りがちなこの時期、野外でのプログラムは、子供たちにも新鮮な体験になったようです。事後のアンケートには「木のことがたくさん知れた」「たからものをほりだしたときはとてもうれしくなった」「また来たいと思った」「思い出に残りそう」といった感想がありました。研究林の職員一同も、子供たちが楽しそうに遊ぶ姿に元気づけられる一日でした。学生実習なども延期や中止が相ついでいますが、このあとも無理のないかたちで幅広い教育活動を行っていきたいと考えています。