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中川研究林の庁舎入口に立っている3本組のトーテムポール、砂澤ビッキ作《思考の鳥》の「キツツキ」が根元から倒れているのを、4月21日午前7時30分頃、出勤した職員が見つけました。「フクロウ」が倒壊してからちょうど1年後でした。
作品は【風雪という名の鑿】が加えられて変化し続けています。
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「フクロウ」は柱全体がかなり砕けたのに対して、この「キツツキ」は頭部だけ砕けただけなので、比較的まだ芯は残っているようです。
「フクロウ」の柱部分は自然に委ねる方針で、倒壊したまま残していますが、この「キツツキ」を今後どうするかは検討中です(取り急ぎ、砕けた頭部は溝から回収し、本体も溝への落下を防ぐために、平地まで引き上げました)。
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なお、トーテムポールから落ちたけれど原形をとどめていた「フクロウ」の翼、「キツツキ」の翼、および倒壊した「エゾシカ」の柱部分は、音威子府村にあるエコミュージアムおさしまセンターBIKKYアトリエ3モアで保管されており、今季からリニューアルされたD型ハウス内で展示されることになりました。3モアへ行かれた際はぜひご覧ください。
(中川研究林 馬谷)
【追記】
「キツツキ」の柱も「フクロウ」の柱同様に倒れたまま置いております。中川研究林庁舎へお越しの際は近くでご覧になってください。