「中川研究林の自然観察会2016春」を実施しました。

散策を終えて、保存林をバックに
散策を終えて、保存林をバックに

 2016年6月11日(土)の「自然観察会2016春」には、地元の方や道外から短期移住体験で音威子府村に来られている方のほか、本ホームページのイベント告知を見て参加申し込みいただいた東京在住の方など計18名の皆さんにご参加いただきました。

 

 今回は、原生状態に近い森林を保存している「筬島原生保存地区」を研究林スタッフが案内しました。

長期観察林付近の森
長期観察林付近の森

 中川研究林には、森林動態を解明するために、現在47箇所の長期観察林(調査地)が設定されています。そのうち筬島原生保存地区には10箇所(計7.3ha)設定されており、1970年代から5年おきに、胸高直径10cm以上の約4,000本を対象に、毎木調査(樹種、胸高直径、加入・枯死)を実施しています。今回は、林道終点から長期観察林へ続く歩道を散策しました。

福澤助教によるチシマザサの解説
福澤助教によるチシマザサの解説

 道中は高さ1.5mのクマイザサと高さ3mのチシマザサが分布する場所で、それらの解説にたくさんの質問が飛び交いました。

 

 好天に恵まれ、見晴らしのよい地点では、美深町の函岳や中頓別町の敏音知岳なども見ることができました。上り下りのある比較的険しい歩道でしたが、皆さん楽しんでいただけたようでよかったです。

 

         (中川研究林 馬谷)